いざ浴衣を着るとなったら、浴衣のサイズ選びや着くずれのこと、お手入れについて・・・ 色んなことが気になってくるものです! ちょっと迷ったとき、どうしようかな、と思ったときにはこちらのQ&Aを参考にしてみてくださいね。
浴衣を着てもいい時期はいつまでですか?
現在ですと7、8月が一般的です。6月と9月は気温を見て決めると良いと思います。ですが、ファッションの常識は時代によって変化していきますのでそこまで気にする必要はないでしょう。あまりにも寒い時期にはオススメしませんが・・・もちろん、部屋着にされる分には制限はありません。
浴衣のサイズ、どうやって選べばいいのかわかりません
お仕立て上がりの浴衣の場合、まずは自分のご身長とヒップ周りを確認してください。着丈はある程度、着付けで調整ができますし、お洋服のようにピッタリ、ジャストサイズでなくては・・・と考えることはありません。浴衣のサイズから、自分のサイズに近いものを選びましょう。
身長とサイズ
浴衣のサイズサイズ |
体型 |
浴衣の身丈身丈 |
着る人の身長 |
※当社のオリジナル浴衣の寸法です。他社製品のものも大体同じですので目安としてご参照ください。
~サイズに悩んだら・・・こちらもCHECK☆~
身長155cmで、腕が長いんです
Sサイズだと袖が短くなるし、フリーサイズだと着丈が長くなります。どちらを選択するかはお客様次第ですが、よほど袖が短くなるようでしたらフリーサイズをお勧めいたします。その場合、着丈が長い分はおはしおりを作る際に調節が可能です。フリーサイズの方がデザイン、商品の種類が豊富であることがメリットです。
身長175cm。合う浴衣はありますか?
トールサイズでも少し小さいかもしれません。でも極端に不格好なぐらい小さいわけではありません。浴衣であれば着用可能範囲内だと思いますので当社のTLサイズの中からお選びいただければと思います。
身長143cmです。浴衣サイズはSでいい?
Sサイズかジュニアサイズになります。Sサイズですと大きく、ジュニアサイズですとちょうどぴったりだと思います。Sサイズでも着られないことはありませんが着る時におはしおりでの調節が必要です。また、Sサイズを着た場合は袖口が少し手の平にかかってくることがあると思います。
身長167cmです。FとTL、どちらがいいのか迷う!
身長167cmですがフリーサイズから選びたいという方もおられます。細身~普通体型の方であればフリーサイズも着ていただけると思いますが若干袖口(裄:ゆき)が短めになります。ただ、それほど気になる短さではないと思われますので、TLサイズにお好きなものが無い場合はフリーサイズから選んでいただいても大丈夫です。
身長157cmでヒップが112cm
フリーサイズですと着崩れやすいと思います。2Lサイズの中からお選びいただければと思います。
浴衣や着物の右前左前って?
着付けの際、男女共に左が上にくるのが正解です(右前は亡くなった人の衣装です)。
浴衣の洗い方が知りたい!
浴衣の洗い方
基本的には洗濯機をつかってOK。一回着ただけなら水洗いで十分なんです。 浴衣を畳み、40cm×50cmほどの平たい形の洗濯ネットに入れて洗うとシワになりにくくておすすめです。「ソフト」や「手洗い」コースを選び、脱水は30秒ほどにとどめましょう。はじめは色落ちの心配があるので他のものとは分けて洗うのが鉄則です。
浴衣を手洗いしよう
洗濯機を使うのが心配な場合は手洗いしてみましょう。たらいがあればベストですが、ない場合はプラスチック製の衣装ケースが便利です。四角い形が浴衣を畳んだときにぴたりと入るベストな形なのです。水を入れて浴衣を浸した後、手で何度か押し洗いします。絞るときは端からくるくる丸めていきU字に絞ります。ポイントは洗うときも絞るときも、浴衣を畳んだ状態を保つこと。これが形崩れを防ぐコツです。ぬるま湯よりも水の方が縮みませんよ。
浴衣を脱水しよう
脱水するときは大きめのバスタオルを敷いた上に浴衣をのせ、さらにバスタオルで挟みます。これをこのままサンドイッチした状態でくるくると巻きずしの容量で丸めていきます。糊のきいたぱりっとした浴衣が好きな場合はここで、水に洗濯糊をとかした液に浸して、そのまま水気を切らずに干します。面倒な場合は、乾いた後で市販のキーピングスプレーをかけてアイロンすればOKです。
浴衣を乾かそう
浴衣は丈が長いので、裾がすらないように高い位置に干さないといけません。 物干し竿など一本の棒に両袖を通し、ピンと張った状態で乾かすのがベストです。マンションのベランダなど高い位置に干せない場合は、浴衣の背中を軸にして横向きにかけて乾かしてください。
浴衣にアイロンをかけよう
半乾きのうちにアイロンをかけるのがコツ。綿素材なら、ハンカチなどの当て布をしなくてもOK。厚みのある衿からかけていくとキレイに仕上がります。自然な風合いに仕上げたい場合は、浴衣を畳み、バスタオルに挟んで座布団や新聞を重しにし、一晩置く。
洗うときに注意すること
洗濯表示について
ドライは不可表示となっています。基本的にドライクリーニングで汗は取れません。ドライクリーニングで綺麗になったように思っても、取れていない汗があとから変色してくる場合が多くある為です。
色落ちについて
基本的に浴衣は洗ったときに多少染料が抜けます。これはどうしようもありません。ですので、お家で洗う時は必ず浴衣単体で洗うこと。他のものと一緒に洗うことはやめてください。
色落ちしにくい自宅での洗い方
中性洗剤を使う
基本的にphがアルカリになるほど色落ちします。ですので普通の一般的な洗濯用洗剤では色が流れやすいです。必ず中性洗剤を使ってください。
たっぷりの水で洗う
洗う時の水が少なければその分流れた染料が濃くなり、色移りする可能性が高くなりますのでたっぷりの水量で洗うことが大事です。
冷たい水で洗う
水が温かいほど染料は流れやすくなります。ですので、冷たい水で洗うことが鉄則です。
下駄の鼻緒が擦れていたいです。
もう鼻緒で擦れてしまっている場合は擦れた場所に絆創膏を2.3枚重ねて貼る事で痛みが緩和します。まだ、痛くなる前でしたら、鼻緒の付け根を慎重に引っ張ると鼻緒が少し緩まります。※あまり強く引っ張りすぎますと鼻緒が抜ける事があります。
トイレの時はどうすればいいの?
前の合わせからまくって、下着を脱げば大丈夫です。 まくった裾は帯に挟むなどすると楽ですよ。トイレしたあとは後ろのおはしょりなど、着崩れしやすいのでチェックするのをお忘れなく!
着くずれてしまった!どうしよう
着た時はバッチリ着れてたはずなのに、時間が経つにつれて着崩れしてきてしまって、ふと気づいたら帯がゆるんでだらしない姿に……基本的にどこがどうなってしまったのかが分かれば、大抵の着崩れは直せます。 そんな時に役立つ、最も着崩れ易い場所の対処法を挙げてありますので、参考にして下さい。
胸元がゆるんできてしまった時
浴衣の場合、長襦袢を着ないので引っ掛かりがなく胸元が横や縦にはだけてくるというケースが多いです。はだけた場合にはまず下前(右側)は身八つ口から手を入れて襟を引っ張って直し、上前は帯の下で引っ張ります、だぶついた部分は帯の中にしまい込みます。
帯が下がってきてしまった時
帯の後ろの結び目が下がってきてしまう。その場合は、巻いてある帯と浴衣の間に、小さいタオルやハンカチなどをたたんで帯の後ろに下から挟む。とそれ以上の下がりを防げます。
衣紋が詰まって着てしまった時
おはしょりの背縫い(背中心)のところを帯(腰紐)の下からこぶしが一つ入る程度引っ張る。この時、一番上側一枚だけ(おはしょりを引っ張らないように)を引くのがポイント。引いたら、廻りのシワを無くすようにその周辺の余り分も下に引いておく。
すそが落ちてきてしまった時
すそを踏んでしまって落ちてしまった場合。 この場合は、おはしょり部分をめくり、下前、上前の順に腰紐に挟み込んでおきます。どうしても直らなかったら安全ピンで帯の下あたりで引き上げて留めるという手もあります。